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人間の体は約60兆個もの細胞の集まりによって形成され、この細胞の1個づつには約5〜10万個もの遺伝子情報が詰まって、全ての生命活動をコントロールする人間の設計図の役割をしています。最近では遺伝子の研究が更に進み、自分がどんな遺伝子を持っているかを知ることができるようになってきました。まだまだ一般的ではないものの、例えば心臓病になりやすいだとか、糖尿病に気をつけなさいとか、人より老化が早いですよとか自分の遺伝子の特徴が判ってしまうのです。たとえ自分が心臓病になりやすい遺伝子を持っていると判っても持って生まれた遺伝子を変えることは不可能。でも予防という観点から考えると自分の弱点をしっかり把握できる分、戦略も立て易くなるという訳なのです。
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そしてダイエットから考えても遺伝子情報は大いに役立つと言えるでしょう。まず肥満遺伝子の有無は自分が生まれながらに太りやすい体質かどうかの指標に。更に酸化ストレスや血管障害、免疫に関する遺伝子情報も組み合わせると、今のダイエット方法が自分に合っているか、今後どんな風にダイエットをすれば自分にとって効果的なのかがよくわかります。身体的傾向や弱点を踏まえて医学的&科学的な対策ができるので、効果も出やすく、何より長続きするという特徴があるらしい。自分の遺伝子に合わないダイエットは結局長続きしないということなのでしょうか・・・、自分の体が素直に受け入れ、継続できるダイエットは痩せ効果以外に老化予防、病気予防、生活習慣病予防と嬉しいことばかりなのです。
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こうなったら遺伝子検査を体験するしかない!ということでスタッフ3人が遺伝子検査に挑戦してきました。検査といっても大げさなものではなく、採血をして専門機関に分析をお願いするというもの。62の遺伝子を「肥満」「酸化ストレス」「高血圧・血管障害」「コレステロール」「メタボ・糖尿病」「血栓」「免疫」「骨粗しょう症」の8系統に分類。バランスの良い客観的なデータが得られるのが特徴で、特に「酸化ストレス」に関する遺伝子状況はこの検査でしか行なっていないので、老化を気にする方にはおすすめです。詳細な結果シートを元に医師から傾向と対策についての説明を受けることができます。
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検査結果&ドクターコメント
全体的に平均的な日本人のよりも遺伝子上のリスクは少ないですね。この結果はかなりいいほうですよ。ただERα(T938C)という遺伝子を持っています。この遺伝子があると60歳以上の場合、骨粗しょう症になりやすい可能性があります。骨がもろくなりやすい体質なので骨に多少負荷をかける運動をして、食事は小魚などカルシウムを摂るようにしてください。
ダイエット対策
食べても太りにくく、体も丈夫なため油断しやすい可能性があります。太りにくいといっても油断は禁物!骨がもろくなり易い遺伝子型を持っているので、骨の強化に、カルシウム(牛乳、小魚、チーズ)をなるべく毎日の食事に取り入れましょう。運動は骨代謝を活性化させるために、骨に力がかかる運動に心がけ、曲げる、ねじる、伸ばすなど動作を大きくするとダイエットと骨粗しょう症対策が同時にできてお勧めです。 |
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検査結果&ドクターコメント
酸化ストレス・コレステロール・免疫に関するリスクが平均より高めですね。HUMPONAやPON1なども持っているので、血管内の酸化ストレスが増えやすいタイプです。またコレスレロールの酸化も進みやすい体質でもあります。脂肪分の取り過ぎを避け、食物繊維を多く取るようにして下さい。抵酸化作用のなるアスタキサンチン(海老、鮭)、リコピン(トマト、にんじん)コエンザイムQ10(いわし、さば)、ビタミンC、ビタミンE(緑黄色野菜)や、細胞の酸化ストレスを防ぐためにグルタチオン(たら、アボカド)を意識して摂取すると細胞の健康を保ってくれます。
ダイエット対策
UCP1(A-3826G)という肥満遺伝子の一つを持っているので、やや太りやすい体質
だといえます。脂肪消費が平均より低めなので、カロリーは気持ち控えめに。
LカルニチンやCOQ10などの脂肪代謝を促進するサプリの補充もいいでしょう。
ただ酸化ストレスのリスクが高い方なので、過度に酸素を取り入れる激しい運動
は控え、軽く汗ばむ程度のウォーキングや水中運動がよいでしょう。 |
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検査結果&ドクターコメント
高血圧・血栓・コレステロールに関する遺伝子リスクがありますね。特に血栓に関してはGPla(A1648G)やPAI-1(4G/5G)など血栓にリスクに関わる遺伝子を持っているので、肥満になると動脈硬化や心筋梗塞が起こりやすくなります。血も固まりやすく、コレステロールも高くなりやすい体質なので、食物繊維や水分を多めにとりアルコールや炭水化物の取り過ぎに注意しましょう。
ダイエット対策 肥満に関する遺伝子要因を総合的にみた時、Iさんは太りやすい体質ではありません。また太ったとしても、運動によって痩せやすい体質であるといえます。ただ活性酸素が増えやすい遺伝子も持っているので、体に負担が掛かるハードな運動は避け、ウォーキングや水泳といった有酸素運動をした方がダイエットにも健康にもより効果的でしょう。β2BKreceptorなど高血圧に関する遺伝子も持っているようなので、Iさんにとって体重管理はとても重要ですね。
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| 編集部:肥満遺伝子とダイエットの関係について教えてください。 |
山崎先生:肥満遺伝子は欧米では1割、中国では2割、日本人では3割5分位の方が持っていると言われています。日本人の方が欧米人より多く持っているのは意外と思われるでしょう。肥満遺伝子を持っていると、脂肪を熱に変換しにくくなります。よくダイエットで極端に食事を減らして痩せる方がいますが、それはタンパク質が減っているだけで脂肪は減っていません。脂肪はそう簡単には燃えてくれないので、肥満遺伝子のある方は脂肪分の摂取を控えて、タンパク質を補給してあげた方が、極端に食事を減らすより効果的だといえます。また遺伝子検査によってカロリー制限をするよりも運動によって痩せやすいタイプであるとか、激しい運動よりもゆっくりとした運動の方が効果が出やすいタイプであるなど、自分にあった食事や運動の方法が判るので、より健康で効果的なダイエットをする際にとても参考になります。
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| 編集部:先生、この遺伝子検査によって、これからの美容医療がどのように発展していくと思いますか? |
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山崎先生:まず、今日の結果で遺伝子上のリスクがあったからといって、必ずその病気になるということはないので安心して下さい。病気が発生する際、遺伝子による原因は2〜3割、残りは生活習慣に依るものだと言われています。遺伝子上でリスクが高くても、自分にあった適切な生活習慣を続けることで病気を防ぐことができます。でも多くの患者さんが症状が出てから慌てて食事制限や運動を始めますよね、それも無理はありません。食事や運動の大切さはわかっていても、若い時や元気な時は自分には無関係だと思ってしまいますから・・。そんな時に遺伝子検査を役立てて欲しいんです。コレステロール値など他の検査と違い、遺伝子検査は生涯変わることが無い自分だけの情報。健康な時に自分が将来どんな病気に掛かりやすいかの予測ができるので、自身の健康管理についてリアルに意識する良いきっかけになります。当然、予防医学やアンチエイジングにも非常に有効です。
編集部:遺伝子は変わることがないので、検査は一生に一度だけでOK!実用化もどんどん進んでいて、10年前は100万円程もした検査費用が、現在では数万円で受けれるまでになっているとのこと。一度だけの検査にも関わらず、自分の健康と美容のためには得るものが非常に多いとつくづく実感・・・!
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